2023-10-10
不動産を売却する方法には、「住みながら売却」と「空き家にしてから売却」の2パターンがあります。
一般的には退去してからのほうが不動産売却がしやすいといわれていますが、住みながら売却を進めるからこそのメリットも少なくありません。
そこで今回は、不動産に住みながら売却する方法や、その場合のメリット・デメリット、売却の際の注意点について解説します。
名古屋市昭和区を中心に16区及び名古屋市隣接エリアで不動産の売却方法にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
不動産を売却する方法には、大きくわけて2種類あります。
売却する家に住みながら売却活動を進める方法と、先に退去を済ませて空き家にしてから売却する方法です。
住みながらの売却は新居の購入よりも先に不動産売却を決めることになるので「売り先行」と呼ばれ、新居への引っ越しを済ませてから売却を進める方法は「買い先行」と呼ばれます。
売り先行の場合は、居住中の家で内覧をすることになるため、内覧対応も原則として売主本人がおこなう点が特徴です。
自宅に住みながら、自宅を活用して資金を得る方法としては、一般的な不動産売却のほかに「リースバック」という選択肢もあります。
リースバックとは、自宅を売却したあとに買主と賃貸借契約を結び、家賃を支払いながら同じ家に住み続けられるシステムのことです。
不動産売却でまとまった資金を確保しつつも、住み慣れた自宅から退去せずに済むというメリットがあります。
そのため、住み替えが目的の不動産売却ではなく、「住宅ローンの支払いが難しい」「事情により資金が必要」といった方におすすめの売却方法です。
住みながらの不動産売却はメリットが多い売却方法ですが、デメリットといえる要素もあります。
メリットとデメリットの両方を理解したうえで、住みながらの売却を進めるべきか判断できるようにしましょう。
まずはメリットについて解説します。
メリット1:住み替え費用を確保できる
新居の購入よりも自宅の売却を先に進める売り先行の場合、不動産売却で得たお金を住み替え費用にあてることが可能です。
住み替え時には、新居の購入費だけでなく、引っ越し費用や新しい家具家電などの購入費などがかかります。
現在の自宅の住宅ローンが残っている場合は、残債の一括返済も必要です。
住みながらの売却では、先にそれらの住み替え費用を確保したうえで、新居の購入予算や資金計画を立てることができます。
メリット2:内覧時に家の魅力を直接伝えられる
住みながらの売却では、居住中の家で内覧をおこないます。
そのため、居住者である売主本人が、家の魅力を直接買主に伝えることが可能です。
実際に住んでみなければわからない住み心地や周辺環境などに関する話は、内覧に訪れた方にとっても貴重な情報になります。
また、内覧者が家に関して疑問に思うことがあっても、売主がその場ですぐ応対できる点もメリットだといえます。
メリット3:不動産の劣化が進みにくい
不動産は、人が住まなくなると急速に劣化が進みます。
居住者が日常的におこなっている換気や掃除が、家の湿気やカビの発生を抑えているからです。
また、ちょっとしたサビや設備の劣化なども、放置しているとどんどん進行してしまいます。
住みながらの売却であれば、売却期間中に家の劣化が急速に進んでしまうことはありません。
続いて、デメリットについて解説します。
デメリット1:生活感がイメージダウンにつがなることがある
居住中の家での内覧にはメリットもありますが、生活感が出すぎるとマイナスのイメージにつながってしまう可能性があります。
物が出しっぱなしになっていたり、食べ物のにおいが残っていたりすると、不動産自体の印象が悪くなってしまうので注意しましょう。
モデルルームのように、家具やインテリアがあることで前向きな生活イメージを持ってもらえる空間が理想です。
デメリット2:スケジュールを内覧に合わせる必要がある
住みながらの売却では内覧を自宅でおこなうため、内覧に合わせたスケジュール調整が必要です。
内覧希望は週末や祝日に集中する傾向があり、ご自身の休日をしっかり確保できない可能性があります。
また、内覧時に生活感が出すぎてしまうとマイナスイメージにつながるリスクがあるため、内覧のたびに入念な掃除や準備をしなければなりません。
急な内覧希望に対応が必要な場面もあるなど、人によっては内覧がストレスになってしまうでしょう。
住みながら不動産を売却する場合の注意点について解説します。
不動産の売却活動において、内覧は買主の購入意思を左右する、とても重要なプロセスです。
そのため、内覧の準備は入念におこないましょう。
準備の際の注意点はいくつかありますが、なるべく生活感を減らしてモデルルームのような空間を演出することが大切です。
掃除や整理整頓だけでなく、物を少なくして部屋を広く見せることを心がけてください。
住み替え先に持って行く予定がない家具などは、前もって処分しておくことをおすすめします。
普段使わない物や処分できない物は、トランクルームや実家に預ける方法も有効です。
また、どうしても生活感が出やすいキッチンや浴室などの水回りは、プロのハウスクリーニングを依頼すると内覧時の印象アップにつながります。
内覧当日の対応にも注意点があります。
まず、住んでいる家族が多い場合、内覧対応をする方以外はなるべく席を外すようにしましょう。
在宅している家族が多いと、内覧者が内覧に集中できない場合があります。
同じ理由で、犬や猫などのペットを飼っている場合も「ケージに入れる」「人に預ける」「散歩に行く」などの対応をしておくと安心です。
動物のにおいや毛などを不快に感じる方もいるので気を付けましょう。
また、清潔なスリッパを用意する、空調を入れておくといった快適に過ごしてもらうための準備も大切です。
住みながらの売却の場合、売却が決まってから新居を購入するケースが多くなります。
その際の注意点としては、売却が決まれば引き渡し日までに退去を済ませなければならないことです。
そのため、売却活動と並行して新居を探す必要があります。
売却が決まってから新居を探し始めても、希望どおりの不動産が都合よく見つかるとは限りません。
もし住み替え先が決まらないまま退去日になってしまうと、仮住まいのためのホテルや賃貸物件の確保が必要です。
そうなると宿泊費や家賃がかかるだけでなく、引っ越しの費用や手間も2倍かかります。
住みながらの売却を進める際には、売り先行とはいえ、住み替え先についても事前にリサーチを進めておくと安心です。
家に住みながらの売却では、「住み替え費用が確保できる」「新居の購入予算を立てやすい」といったメリットがあります。
内覧準備を怠るとマイナスイメージにつながるという注意点もありますが、費用面でのいろいろなリスクを減らせる売却方法だといえるでしょう。
住宅ローンの支払いが残っている方や、住み替え費用の負担が心配という方は、住みながらの売却を検討してみてはいかがでしょうか。
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